2011/04/18

アイオライト




先日も日記に書いたのだけど、アイオライトをずっと身につけてじっくりと感じてみて、とても思うところがあったのでまたここに書いておこうと思います。

3/11の震災の後、きっと世界中の人たちが様々な気持ちで被災地にこと、被災者のこと、原発のことなどをおもっているのだろうと思います。

そんな中でわたしは、入ってくるたくさんのあらゆる情報に圧倒されてしまって、一時期いっぱいいっぱいになってしました。

自分が間違っているのだろうか?

自分がやっていることは正しいのだろうか?

この人は何も出来ないわたしを責めているんだろうか?

わたしは今までずっと間違っていたんだろうか?

そんなふうに、なんとなく自分を否定するような気持ちになっていってしまいました。

インフルエンザで身体に打撃を受けた後、ますますそういう思いがひどくなって、ある日「絶望感でいっぱい」になってしまって、さすがにこれはまずいなぁと思い茶*蔵さんにお茶を飲みに出かけたんですよね。

そこで出会ったチャリティーのブレスレット。

そのなかでもひときわ惹かれたのがアイオライトでした。

いままでもアイオライトがマイブームのときはあったのだけど、もう少し宝石質の透明のものだったので、今回のような深く少し重め(重量ではなくて)のアイオライトは初めて身に付けました。

つけてみてまず、外からの情報をあまり入れるのをやめようと思いました。

自分の中心の感覚にもぐっていったら、どんなものが見えるんだろうか?

そんなふうに思いました。

まったくこもりっきりになることはできないですが、自分の日常を淡々とこなしたくなったんです。

そうするととても落ち着いた安心した気持ちになりました。

丁寧に生活しました。それを意識してやるのではなく、丁寧に生活がしたくてたまらなくなったのです。

自分が生きて生活をしているフィールドをあらためてじっくり味わいたい、そんな気持ち。

自分は何をするべきなのだろうか?

自分が出来る事はなんだろうか?

自分は何に喜びを感じるだろうか?

自分はどんな未来を描いているんだろうか?

そういうことを、丁寧に生活しながらたくさん考えました。

毎朝5時半に起きて長男のお弁当をつくるようになったのですが、それもとても楽しんでいます。(最初は朝起きられるかなとマジで心配だったんです。笑)

おいしいお弁当を作って、今の長男にはストレスがいっぱいの新高校生活をささえてやることがわたしの出来る事だ、そう思うととても楽しくなるんです。

長男にもそれが伝わるのか、なんとか投げやりにならずにがんばっているようです。

掃除も洗濯も料理も片付けも、ゆっくり丁寧にやりたくなりました。

家族との会話もできるだけ丁寧にしました。

家庭を明るく楽しくするためにいろいろ細かいところで調整しました。

そんなことをしているうちにあっという間に不安感や絶望感はどこかへ行ってしまい、どっしりとした安定感に変わっていました。

そして「またこれからわたしにできることを一生懸命していけばいい。みんなそうやって世界が成り立っているんだ」そう思えるようになりました。

今まで以上に一生懸命生きたくなったのです。

一生懸命生きるっていうのは、すごくすごくただがんばるっていうんじゃなくて、やれることを責任もってやることだし、楽しんで生きることだし、自分が地球号の一員だという自覚を持つことだし、そうしたら何を選んだら地球号の未来が明るくなるかを考えることなんだよね、とわたしは思います。

そして担うことはみんな違うってことを知ることが大事なんじゃないかって思いました。



アイオライトを見ていてどうしても思い出すものがあります。

それはジェーン・カンピオン監督の「ピアノ・レッスン」というとても美しい恋愛映画の最後の方のワンシーンです。

主人公のホリー・ハンターが演じるエイダが、本当の愛に触れて人生が変わり、大切なピアノを小さな船に乗せて、自分を大切にしてくれる恋人と、大きな不安と少しの期待とともに新たな出発をするのですが、そのピアノが途中で海に落ちてしまいます。

ピアノに巻き付けてあったロープが足に絡まり、エイダも一緒に海に落ち、ロープに引っ張られて海中深くにまで勢いよく沈んでいきます。

エイダは最初そのまま死のうとしたのか、無抵抗です。

でも深くまで潜っていったあるところで急に苦しくなって、そしてまるで生命力が眠りから覚めたように必死で生きるためにもがきます。

足に絡まったロープを必死ではずしてなんとか再び海面に浮かび上がるんです。

エイダの恋人もエイダを助けます。

船に引き上げられたエイダは生きる決意をしたように見えました。

大切なピアノは海の底、でもエイダは生きることを選択した、そういうふうに見えました。

その静かで衝撃的でこのうえなく美しいシーンを、このアイオライトをみていると思い出します。

ピアノ・レッスンは、マイケル・ナイマンの本当に美しい曲が印象的な映画で、大好きな映画です。

そういえばわたしにとって人生の大きな決断であった結婚の前に、マイケル・ナイマンのこのピアノ・レッスンのサントラ版CDを聞きまくり、当時はダンサーだったので、それに合わせてクラスで踊ったりしていました。

そのときわたしは、今思えば自分の中心の深いところに潜っていたのではないかなと思います。

あのときの自分はこのアイオライトみたいだったかもしれないなぁと思います。

ナイマンのピアノと、この映画のワンシーンと、アイオライト。

なんだかセットになっちゃったみたいに感じます。(笑)

みなさんにとってのアイオライトはどんなですか?

石っておもしろいです。



さて、長くなりましたが明日はいよいよロウビキ紐アクセサリーのワークショプです。

みなさんと楽しい時間を過ごしたいです!

すごくワクワクします!(^^)


あ、あとひとつ、ここのところ「いのりいしのわ」がいくつか売れました。

どうもありがとうございます。

綺麗なベリルとヒマラヤ水晶と白檀を使っています。

10%が義援金になります。送料もこちらに限り無料です。

祈りが届きますように。。。

















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