インドの医学博士であり、スピリチュアル・リーダー(って書いてあります)でもあるチョプラさんの本は何冊か読んでいますが、わたしには読みやすく、むずかしいところもあるのですが、なんとなくその人柄がよく現れていて好きなのです。
実はわたしはスピリチュアルという言葉があまり好きではありません。
なにかそれが特別なことのような感じがするから。
スピリチュアルなものの見方や考え方は当たり前であって、特別ではないよね、というふうに思っています。
肉体を持ったわたしたちのひとつの側面ですし、そこには本質があると思っています。
スピリチュアルという言葉が一人歩きしている感じもします。
以前にも書いたかもしれませんが、小学生のときの理科の時間に葉脈を顕微鏡で見る授業がありました。
つぶつぶした小さな細胞がいくつもあって、その細かい細胞が大きな葉っぱの一部として機能していました。
葉っぱだけ見たら一枚の葉っぱなのに、その中にはたくさんの細胞が集まって、それらひとつひとつが力を合わせて葉っぱになっている、そんな印象を小学生のわたしは持ちました。
そして、それを一目見たときに雷にうたれたみたいに「この細胞のひとつひとつって地球にとっての人間のひとりひとりじゃないの?!?!」という考えがひらめきました。
わたしは独立した個であると思っていたのに、実は地球という生き物の細胞のひとつなのでは?!と。
それはなんだかよくわからないのだけど、確信に近い感覚で、今でもその感覚を覚えているほど衝撃的でした。(父にそのことを話したら、おもしろい考え方だね。それはおもしろいよ。と言ってくれました。うれしかったなぁ。)
根拠もないのに確信だって感じたんですね。不思議でした。
チョプラさんのこの「人生の本質」には、まさにそのようなことが書いてあります。
わたしたちは宇宙の一部であるということを、人間の身体に例えて説明しています。
人間の身体はたくさんの器官や細胞、さらには分子からできていて、それらはただただ人間の身体をうまく保つように瞬間瞬間働いていると。
怪我をすればそれを修復しようと働きます。病気になればそれを直そうとします。
良くしよう、進化しようという目的以外はなくて、ただひたすらに身体機能を保つために、様々な状況を受け入れそれに合わせることをし続けていると。
これが宇宙でのわたしたちにも当てはまるのだと。
これはすごくわかりやすい!と思いました。
難しい部分もたくさんあるし、ちゃんと理解出来ない部分もあるのですが、なんだか解る!っていう感じです。
チョプラさんの、とても愛情あるまなざしもところどころに見られて、あたたかい気持ちになります。
詳しい内容はちょっとわたしが文章に出来るほどには読み込めていないのですが、なんだかホッとするような、肩の力が抜けていくような感じがしています。
表面的なこと、現象に惑わされないで、いつでも本質に近い部分にいたいなぁと思いました。
精神的な部分というのはなかなか言葉にするのが難しいのですが、そういうことをとても熱心に研究されているんだなぁと思います。
まだ半分しか読んでいないので、年末年始の息抜きに少しずつ読んでいこうと思います。
心が穏やかになってゆく気がします。
いつでも心を穏やかにできるようになりたいなぁと、思います。
人間なので、喜怒哀楽はあっても、それが表面的なことなのだと知っていれば、必要以上に感情的になってしまうこともないだろうなと思うからです。
わたしは実は、過剰にエモーショナル(笑)な部分があるので、それで「しまった!」という経験がとくに家庭内であります。
感動の体験や喜びの瞬間はエモーショナル万歳なんですけどね〜(^^;
人生後半、やっぱり心地よく穏やかに生きていきたいなぁと思うのです。
年末ってそんなこと考えたりしますね(^^)